週刊少年ジャンプ

約束のネバーランド【ネタバレ】110話「すべきこと」感想!

更新日:

ユウゴとルーカスの2人は夜になっても帰って来なかった。
帰って来ない2人を案じて探しに行こうと提案するジリアンと、
行くのは反対のレイとの間に激しい口論が起きる。

そんな中、オリバーとサンディが2人に割って入り、
このまま待つことを穏やかに提案し、みんなを一先ず落ち着かせる。

「まずは食べよう。」エマはみんなに笑顔で語りかけながら
全員の命を守る決心を改めて固めるのであった。

と、オリバーがルーカスから受け取っていたメモをエマに手渡す。
それは襲撃の直前に、秘密部屋でルーカスが〝支援者〟から受けとった
最後の電話の内容であった。

そこにはミネルヴァと名乗る人物の新たな指示がメモされていた。
エマ達はその人物が敵ではないと直感し、
全員で生き残るための新たな道を模索するのだった。

一方、ユウゴとルーカス2人を放っておけないと考えた数人の子供達が、
一路シェルターの近くへと急ぎ走っていた。

が・・・・その子供達を見つけたアンドリューの魔の手が、
密かに忍び寄ろうとしている事をまだ誰も知る由はなかったのであった。

約束のネバーランド【ネタバレ】110話「すべきこと」

1.対立

エマの見つめる視線の先の荒野
シェルターの方角から大きな白煙が立ち上る。
エマ達はなすすべもなくその白煙を見つめ続けるだけであった。

そして、ユウゴとルーカスは夜になっても帰っては来なかった。

「遅い・・・遅すぎる!」
子供達は全員心配で胸が張り裂けそうである。

「やっぱり・・・何かあったんだ。」
ジリアンが思い詰めた表情で言う。
「確かめに行こう!今なら夜に紛れてシェルターに近づける!」

「だめだ。」レイが即座に答える。
「ここで戻って・・・もしまだ敵が残っていたら・・・
何のためにユウゴ達が俺達を逃がしたかわからない。」

「でも・・・2人は来ないけど、敵も追ってきていない。」
ジリアンは食い下がる。
「今探しに行けばまだ助けられるかもしれない!!」

が、レイが珍しく大声で捲し立てる。
「敵が2人を倒していて俺達を探しているのかもしれない!
いいか!! そうなればユウゴもルーカスも無駄死にだ!!」

辺り一帯の時間が凍り付く。レイもジリアンも我を忘れている。

「2人とも、もういいだろう。」 オリバーが静かに語りかける。

「・・・・・・ごめん。」2人は冷静に答える。

「ユウゴもルーカスもまだ死んだとは限らない。」
サンディが子供達に向かって言う。

「レイだってすぐにでも探しに行きたいだろうし、
ジリアンも本当は探しに行けないってわかっているんだ。」

待つしかない。

みんな不安で仕方ないんだ。

でも、待つしかないんだ・・・・・。

その空間に——————
冷たく重い空気がどんよりと流れ込んでくるのであった。

エマ達はシェルターの爆発を目の当たりにし、
今週は言い知れない「重い空気」で幕を開ける。

2人を一刻も早く助けに行きたいジリアン、
それに反対するレイ、
2人とも間違いではなく、お互いの気持ちが分かるだけに・・・・

心の叫びがぶつかり合う!

周りの子供達も・・・その空気に飲まれてみんな泣いている。
普段、結束が強い子供達がここまで揺さぶられてしまうなんて・・・

ユウゴとルーカスがみんなにとって―————————
どれだけ〝かけがえのない存在〟だったのかが痛いほど実感させられる。

今、何もなすすべがないことに苛立ちをぶつけてしまう———————
ジリアンやレイの気持ちも読者の胸にダイレクトに突き刺さってくる。
けど・・・・待つしかないのだ。

2.今すべきこと

エマは意識が戻らないクリスの横で看病を続けながら・・・・
ひたすら考え続けていた。

夢の中でのユウゴの言葉がエマの脳裡を過ぎる。
「大切なのは判断のあと。」
「そこから何ができるか、如何に足掻くか・・・それこそが大切なんだ。」

今何ができる?
すべきことは何?

2人の安否を確かめに行きたい。
でもレイの言う通りそれはできない、シェルターには戻れない。
やっぱり待つしかない。

ラートリー家がこれで手を引くとは思えない。
今もう一度襲われたら今度こそ終わる。

態勢を立て直さなきゃ。

まずは生活基盤を整える。それが最優先だ。
安全を確保して守りを固めるんだ。

エマは子ども達の重たい空気の中に、両手を広げて踊り出る。

「みんな!」エマはとびっきりの笑顔で全員を包み込む。

「まずは食べよう!」

今できること、すべきこと。
ユウゴとルーカスが命がけで守ってくれたこの命を——————
全員(みんな)で守ること——————

仲間(みんな)の命を守らなければ。

————と、「エマ、ちょっといいか?」
オリバーがエマに向かって問いかけてくるのであった。

エマはただひたすら考え続け、自問自答し続ける。
ユウゴの言葉を心に噛み締め、今できることを全力で実践する。

そう、笑顔でみんなを和やかにすること。

エマは止まってはいられない、いや止まることができないのだ!!
みんなの命を守るため・・・・ 気張れエマ!! 必ず希望が訪れる!!

3.〝支援者〟!?

「これを見てくれ。」
オリバーがエマに四つ折りの紙片を渡す。
「シェルターを発つ時、ルーカスに手渡された。」

「メモ?」エマがそっと呟く。

「襲撃の直前にルーカスが秘密部屋で受けた最後の電話の内容だ。」

「!!」「電話!?」
エマが矢継ぎ早に訊く。「来てたの!? 連絡が!」

「ああ。」

エマはメモに目を通す―——————。

ジリリッ!! 突然ルーカスの目の前の電話機からベルが鳴り響く。

チャッ ルーカスが受話器を耳に当てる。

ザザッ・・・
聞こえたのはまず雑音。 そして20秒の録音であった。

私の名前W・ミネルヴァ。
私は反旗を翻す。
新たに約束しよう。
私が〝ネバーランド〟を終わらせる。

まずは農園を出て以下の場所へ・・・・・座標の数字が語られる。

私は君たちをそこで待つ。

「・・・・ミネルヴァさんが生きていた!?」
いや・・・  これもまた録音・・・  エマは思い直す。

「やっぱり引っかかるんだな。」
オリバーは納得顔だ。
「君はルーカス同様直接ミネルヴァさんの声を聞いたことがある。」

「前の電話では私達に選択(みち)を選ばせる感じだった。」
エマは思案する。「でも今回は・・・・」

どこか〝感じ〟が違っている。
どういうこと?

「生きていて考えが変わったか、全くの別人か・・・・・」

「でも」 エマはキッパリと言い切る。

「どちらにせよ敵ではない。」

エマは直感する。
ミネルヴァさんを名乗る敵ではない誰かが―—————
あの回線で呼びかけてきた・・・?

誰?

本当にミネルヴァさん?
それとも支援者の生き残り?

「今のところここは安全だ。だがいずれ襲われるとも限らない。」
オリバーがエマに淡々と言う。
「この紙きれのメッセージは得体は知れない。」

オリバーは紙切れを目の前にひらつかせる。
「だけどラートリー家に対処・対抗するためにも・・・・・
このミネルヴァと手を組んでおくのも一手かもしれない。」

エマは黙って頷く。

「このメモは1日経っても戻らなければみんなに見せるよに言われていた。」
オリバーは言葉を噛み締める。
「僕たちはユウゴとルーカスから託されたんだ・・・」

「俺達はこれから、何が何でも仲間を守らなきゃならない。」

「俺達だけで・・・・ルーカス達の分まで。」
オリバーの言葉には・・・しっかりとした覚悟が宿っていたのであった。

なんと!? 〝支援者〟から2度目の連絡があったなんて!!
もう連絡はないモノと覚悟していたので、これには本当にビックリさせられる!

ミネルヴァさんは生きていた?
しかし1回目とは「感じ」が違っていた?
何かの罠ではないのか?

様々な謎と疑問が生まれる中・・・・
エマは〝敵ではない〟と直感する。

我々読者もこのエマの直感を信じて、
どこまでもついていくしかない、イヤ、ついていかなければいけないのだ!

4.見いつけた!

タタタ・・・
地下の秘密の空間に無数の足音が響く。

「こっち!」小さな少女アリシアがみんなを誘う。
「この先からも地上(そと)へ出られる。」

アリシアやドミニクを含む5人の子供達はエマには無断で、
シェルターへと急ぎ走っていたのだった。

「いけない事だってわかってる・・・」
「でもこのまま2人を放っとくなんて嫌だ!」
少年少女たちのこの純粋無垢な気持ちが、この行動へと駆り立てたのだ!

「行こう!」
タタタタタ・・・・・

エマ達が動けないのは情報がないから・・・・
シェルターに入れなくても近くまで偵察することはできるかも!

子供達は走り続ける。

と、物陰から走る子供達をじっと見つめる人影があった・・・・・

ハアッ ハアッ

「みぃづけた。」

ハアッ ハアッ・・・・

それはシェルターで爆死したと思われていたアンドリューであった!
その形相は血にまみれ、傷だらけで鬼の如き異形のモノであり、
その目は狂気を帯びていたのであった―——————。

ついに恐れていたことが起こる。

ユウゴとルーカスを放っておけない子供の一部が暴走して、
エマには無断でシェルターに向かったのだ!

そして、生き残ったアンドリューに見つかってしまう!

純粋な子供たちの気持ちはわからなくもないが・・・
それにしても無謀過ぎる・・・・
まあそれが若さゆえの過ちと言ってしまえばそれまでなのだが・・・・

それがとんでもない事態を引き起こすことになろうとは・・・・
当の子供達もまさか予想はできなかっただろう。

それにしても、恐るべし執念の鬼アンドリュー!!

子ども達の無事を祈るばかりである。

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約束のネバーランド111話考察

今週の「約束のネバーランド」は
登場人物それぞれの心の葛藤が描かれる。

ジリアンの「2人を救いに行く行かない」の葛藤。
レイの「残る残らない」の葛藤。
サンディの「子供達みんなを代表する」葛藤。
エマの全員を守るためには何をする、しないの葛藤。
そして〝支援者〟を信じる信じないの葛藤。
オリバーのルーカスに全てを託されたことへの「責任の重さ」への葛藤。
純粋な子供達のシェルターへの行く行かないの葛藤。

この数えきれないほどの「葛藤」の数はどうだ!

みんなそれぞれ、様々な葛藤を胸に抱えて前へと進んでいる。

ハッキリとした明快な答えは決して出るわけではない。

しかし自分を信じて、
自分の判断の後に何ができるのか、
如何に足掻くかを模索する事で自ずと未来は見えてくる。

そんなエマからいつもパワーをもらっている読者も多い筈である。
人間は抱える葛藤が多いほど成長する機会が多くなる。

「約束のネバーランド」の子供たちも多くの葛藤を抱えながら
これからも大きく成長していくのだ。

さて来週である。
純粋無垢な子供達が・・・・
アンドリューの魔の手から無事に逃げ切ってくれることを祈るばかりである。

そして謎の〝支援者〟とのコンタクトは上手くいくのか?

緊張と謎が同居し、さらにサスペンスが加速する怒涛の展開に身を任せて、
川面に揺蕩う落ち葉のように、来週を待ち続けようではないか!

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