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鬼滅の刃【ネタバレ】118話「無一郎の無」感想!

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鬼滅の刃【ネタバレ】118話「無一郎の無」

上弦の鬼・玉壺の水の結界から脱出した鬼殺隊・霞柱、時透無一郎は瀕死の状態の中、
這いながらも小鉄少年を助け出し、薄れる意識の中で昔の記憶を視る。

それは双子の兄弟である兄の時透有一郎との十一歳の時の悲しい記憶。
十歳の時に両親を亡くした有一郎・無一郎の双子の兄弟は、森の奥で杣人としてつつましく暮らしていた。

兄の有一郎は自分本位の人物で、素直な無一郎にいつも辛辣に当たり散らしていた。

ある日の夜、突然、鬼の襲来により重傷を負わされた兄の姿を目にして、
怒りで我を忘れた無一郎。その時の記憶が途切れる。

我に返って気付いた時、そこは森の奥で、体はボロボロであり、目の前には鬼の死にかけの姿があった。

這い乍らやっとの思いで家にたどり着いた重傷の無一郎は、
そこで死にかけの兄が自分のために神仏に祈りを捧げている姿をみとめる……。

「お前は誰かのために力を出せる選ばれた人間なんだ。」

その時の兄の言葉を思い出した無一郎は力を振り絞り、小鉄少年の思いとともに再び立ち上がるのであった。

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1. 結界からの脱出。

バシャア!  ガハッ、ゲホッ…ゲホッ。
玉壺の水の結界を内側から突き破り、死にかけ寸前で辛くも脱出した時透無一郎は
咳込みながら、昔の記憶が脳裏を一瞬だけ掠めるのを感じる。

無一郎の父親は杣人(木こり)で、息子である無一郎は仕事の手伝いをしていた――。

顔に刺さっている針を抜きながら、あまりの痺れの酷さに自分の死を覚悟するが、
そこにお館様の顔が現れ、無一郎を励ます。

それに応え、弱々しく這いながら何とか小鉄少年のもとにたどり着く無一郎。
襲い来る「金魚もどき」を一刀のもとに切り捨て、激しくせき込む。

そこに再び昔の記憶がフラッシュ・バックする。

無一郎の母親は無理をして風邪をこじらせて肺炎になって死んだ。嵐の日だった。
その母を助けるため、薬草を探しに出ていった父親は崖から落ちて死んだ――。

「時透さん…お、俺の事はいいから…鋼鐵塚さんを…助けて…。」
この期に及んでも人の事を想う小鉄少年は虫の息で呟いた。
「刀を…守って……。」

無一郎はその姿を目にしながら深い記憶の中へと入り込むのであった―――。

やっとのことで水攻めから脱出できた無一郎だが、思いの外の重体状態、いや、死にかけていると言ってもいいぐらいに弱り過ぎている……。
そして彼の回想が少しずつ入ってくる……。

これは…「鬼滅の刃」恒例の哀しい回想では?……きっとそうだ!
すごく哀しい予感がするのは私だけではないはず!

それと同時にいつも「お館様」が現れるのは、よほどの信頼と愛情を抱いていることの証。
お館様と柱の少年たちの強い心の絆を感じられる一場面だ。

健気な小鉄少年も忘れてはいけない。彼の心の叫びが無一郎を昔の記憶へと
深く誘うのだから――。

2. 有一郎と無一郎

無一郎の両親が死んだのは十歳の時だ。そして、一人になったのは十一歳の時であった。
無一郎は双子だった。彼の兄は有一郎といった。

彼の兄、有一郎は「誰かのために何かをしてもろくなことにならない。」と、自分本位で
周りの事に達観し、冷めた見方をする兄であった。

両親が死んだのも「無駄死にだ」と言い切る兄に、
「そんな言い方するな! あんまりだ!」
兄にくらべ、明るく素直な弟、無一郎は涙で言い返す。

「俺は事実しか言ってない。」冷たく言い切る有一郎。
「無一郎の無は〝無能〟の〝無〟、結局、過去は変えられない。」

兄の言葉は、いちいちキツク、兄との2人だけの暮らしは息が詰まる無一郎であった。

ある春の日、お館様の御内儀が2人を突然訪ねてくる。
兄はいつもの如く暴言を吐き追い返してしまった。

「すごいね! 僕たち剣士の子孫なんだって!」
「知ったことじゃない。」
無邪気に喜ぶ弟を言葉で一刀両断する兄。

「剣士になろうよ、そして鬼に苦しんでいる人たちを助けようよ。」
それでも言い続ける弟の言葉を―――

ドン! ドン! ドン! ドン!

激しい苛立ちで野菜を切断しながら兄は遮る。

「お前に何が出来るって言うんだ!」そして兄の怒りは頂点に達する。

馬鹿も休み休み言えよ! 本当にお前は父さんと母さんにそっくりだな!?
楽観的過ぎるんだよ、人を助けるなんて選ばれた人間にしかできないんだ!
俺達に出来る事は犬死と無駄死にだ。  兄は叫び続ける。

結局、あの女に利用されるだけだ!
もうこの話は終わりだ! いいな!?

涙で俯く無一郎。

そしてこの後、兄と弟は口を利かなくなった―――。

無一郎の十一歳の記憶が深く静かに描かれる。
彼が双子であったのも驚きだが、さらに驚いたのは無一郎が喜怒哀楽のハッキリした
明るく素直で朴訥な少年であったことだ!

そして、自分本位で冷めきった兄、有一郎との確執が露わとなる。
こんなお兄さんに毎日小言を言われていたら「心が病まないかなぁ」と
こちらが心配になってくる。 頑張れ!無一郎!

そして、お館様との繋がりや、有一郎の激しい怒り、兄弟の会話の断絶と――、
無一郎にとっては心を揺るがす出来事が続出する。

それにしても、有一郎の憎しみすら感じるあの怒りと咆哮はどうだ!
ただならぬ気配が見え隠れし、それ以上の奥深いモノがまだどこかに潜んでいるようで
尋常じゃない空気が周りを包み込んでいく。 彼の心には一体何が潜んでいる?

3. 鬼の悲劇。

兄弟は苛々したまま、夏を迎えた。
そして、その時は突然やって来た。
鬼が来襲したのだ。

ある夜、戸を開けて寝ていると…いきなり鬼が入って来た。
左腕を切断され重傷の兄を抱きしめる無一郎……。

と、目の前が真っ赤になり、腹の底から吹き零れ出る怒りに染まっていく。
その後の事は一切思い出せず、
自分の口から発せられた途轍もない咆哮だけが耳に残っているだけであった。

―――気付くと、そこには死にかけた鬼が苦しんでいる光景が目の前にあった。
朝日が昇り鬼は塵となって消えた。最早どうでもいいことだが…。

無一郎も体中傷だらけで深い重を負っていた。
必死の思いで……有一郎のもとへ、家へと這い進む無一郎であった。
やはり、無一郎も鬼の被害者だった。
鬼殺隊のメンバーは鬼の被害者である事が多いのだが無一郎もやはりそうだったのだ!

しかし今回いつもと違うのはアクション・シーンや残酷な描写はできるだけ抑えられ、
あくまで無一郎の内面の「心の動き」が中心に据えられていることである。

却って、読者にその「心の動き」がダイレクトに伝わり、静かな衝撃をもたらす効果をあげるのに成功している。流石である。

4. 有一郎の想い……。

弱々しく這いながら……時間はかかったが何とか家まで辿り着いた無一郎。
目の前に床で横たわる有一郎が見える。
兄さん…生きている   兄さん………。

…神、様。 仏…様……。
どうか…

どうか…弟だけは…助けてください…
弟は…俺とは…違う…  ……こころの、優しい……子です…。

人の…役に…立ちたいと…いうのを…   
         ……俺が… ……邪魔した…………。

(滝のような涙が、無一郎の双眸から溢れ出す――――。)

悪いのは…俺…だけ…です。 バチを当てるなら……俺だけに…してください…。
わかって…いたんだ…。

本当は……。  (無一郎が震えながら腕を伸ばし、兄の右手を優しく包む。)

無一郎の…無は……

〝無限〟の〝無〟なんだ。

その兄の言葉とともに記憶の外(今)へと戻る無一郎。
お前は自分ではない誰かのために
「無限の力」を出せる選ばれた人間なんだ。

無一郎の心にその時の言葉が木霊し、今も大きく響き渡る。

両の目に力が入る。

小鉄少年を優しく横たえ

今ある力を振り絞り、ふたたび立ち上がるのであった。

無一郎の刀を構え直した決意の顔の左半分には、
炭次郎と同じ形の「痣」が浮かび上がっているのであった。

痛ましい姿の有一郎から、彼の真意を初めて知る無一郎。
そう、彼が無一郎に辛くあたっていたのは、唯一の肉親である弟、無一郎を守っていくための「あまりにも強い想い」の裏返しの行為であったのだ!

本当はこの世の誰よりも弟である無一郎を愛するが故の行為だったのだ。
無一郎の性格、思考、行動全てを深く理解し、いつも見守っていたのだ。

そして、自分と引き換えに無一郎の「命」の無事を祈り続ける彼の心からの想い。
これには無一郎と同じく読者も胸を強く締め付けられ、目頭が熱くなる。

こういう……、人の心の機微をしっかりと描き出してくれるのも、この「鬼滅の刃」の
素晴らしいところだと、つくづく感じられる心打たれる良いシーンと相成りました。

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鬼滅の刃118話感想と119話の考察

今週はこの物語恒例の〝哀しみの回想シリーズ〟を中心に展開するのだが、
現在の小鉄少年と、過去の有一郎の心情、言葉と表情をオーバーラップさせ、
無一郎を〝記憶の時空〟の中で、繰り返し行き来させるという手法がお見事である。

それにより読者は、この2つのドラマが、あたかも同時に起こった出来事かのような錯覚を覚え、圧倒的な迫力と臨場感がある無一郎の〝心の旅〟を経験するのである。

ここで、いつもよりアクションが少なめなのも、この〝心の旅〟の体験に、効果的に
一役買っている事を付け加えておこう。

さて!来週である。

力を振り絞った無一郎は玉壺を倒し、無事、鋼鐵塚を救出することが出来るのか?
最後のシーンで無一郎の顔に炭次郎と同じ「痣」が浮かび上がったが、それの意味するものはいったい何なのか?(普通に考えるとレヴェル・アップの印か?)

そして、そして――
今回語られていない、炭次郎、玄弥、禰豆子、甘露寺蜜璃たちのそれぞれの行く末は?

哀しみと涙を乗せた――
今回の“鬼滅の刃号”は、あっという間に目の前を駆け抜けて行きます!

来週はきっと「希望」というゴールへと、もっと、もっと近づいて、読者全員を引っ張って行ってくれるはず!  そして読者全員を興奮させてくれるはず!

それでは、次週を乞うご期待!!?

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