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鬼滅の刃【ネタバレ】第155話「役立たずの狛犬」感想!

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鬼滅の刃【ネタバレ】155話

上弦の参〝猗窩座〟こと狛治の過去の物語が紡がれる。

偶然出会った〝素流武術〟の使い手の慶蔵に見込まれた狛治は、
「武術の鍛錬」と慶蔵の娘である恋雪の「看病」をしながら
いつしか心癒されていくのだった。

そして三年後―—————
師匠の慶蔵と、すっかり元気になった恋雪は、
狛治にとって・・・いつしか
かけがえのない存在となっていたのであった。

が、幸せな時間は長くは続かなかった・・・・。
狛治が留守の間に
慶蔵と恋雪が・・・〝他の流派の者〟に毒殺されたのだ!

怒りと無力感に我を忘れて修羅の如く復讐する狛治。
そんな狛治の前に現れたのが〝鬼舞辻無惨〟であった。

無惨によって「鬼」と化した狛治は、
その記憶を失くしたまま・・・
数百年の間、殺戮を繰り返していくのであった―————————————。

 

 

安らぎの日々

猗窩座は昔の自分・・・狛治だった頃を回想し、独白する。

恋雪は本当に体が弱かった。
こまめに水を飲ませ、
厠に行く時は抱きかかえ、
一晩中つきっきりで看病もした。

元々親父の看病をしていたし、体も強かったから
たいしてつらくもなかった。

「いつもごめんね・・・。」恋雪が病床で謝る。
「私のせいで鍛錬も遊びもできなくて・・・。」

「べつに遊びたいとは思わないし、
鍛錬もそこらじゅうでできるので気になさらずに。」

「でも・・・たまには気分転換に・・・
今夜は花火も上がるそうだから・・・・
行ってきては・・・。」

「そうですね!
あなたの眩暈が治まっていたら
俺が背負って行きましょうか?」

狛治はそう言いながら—————
絞った手拭いで恋雪の額を冷やす。
「今日行けなくても・・・
来年も再来年も花火は上がるから
その時に行けばいいですよ。」

「・・・・・・・」
狛治のその言葉に恋雪は涙ぐむのであった———————————。

 

——————そんなある日のこと・・・

「あ——なるほど!」
慶蔵が朗らかに笑う。
「ハクジのハクは狛犬の狛かぁ。」

「お前はやっぱり俺と同じだな!
何か〝守るもの〟が無いと駄目なんだよ。」
慶蔵は喋り続ける。
「まるでお社を守っている狛犬みたいなもんだな。」

侍でも何でもない慶蔵が、
これ程の土地と道場を持っている理由は———————

ある老人が山賊に襲われていたのを助けたところ、
その老人がいたく感動して
継ぐ者がいなかったこの土地と道場を慶蔵に譲ったかららしい。

しかし・・・・
その土地と道場を自分達のものにしたかった奴らは面白くない。
隣接した〝剣術道場〟は、しょっちゅう嫌がらせをしていた。

そのせいで我が〝素流道場〟には・・・・
門下生が増えなかった。

だがここでの稽古と恋雪の看病で
俺の心は救われたのだった。

狛治はそう独白し続けるのであった—————————。
この世で唯一の生きがいであった父親の死により・・・
ボロボロに傷付きすさんでいた狛治の心の中に
いつしか〝癒しの明かり〟が灯される。

慶蔵の笑顔が、
恋雪の奥ゆかしさが、
この2人との心の交流が・・・
狛治の心を救ったのである。

そう! ここに狛治の新たな〝生きがい〟が生まれたのだ!
これぞまさに「捨てる神あれば拾う神あり」だ!

良かったね! 狛治!!  笑顔を取り戻せ!!

 

 

求婚と悲劇の狭間で・・・

(猗窩座の独白は続く。)

三年経って——————
俺は十八になった。

恋雪は十六。
もう臥せることも殆どなくなり、
普通に暮らせるようになっていた。

 

ある日のこと—————————

「狛治、ちょっと・・・。」 慶蔵が手招きする。

狛治は居間で父娘と向かい合う。

「この道場を継いでくれないか?
恋雪もお前のことが好きだと言ってる。」
突然慶蔵がきり出した。

「は?」 戸惑う狛治は恋雪を見つめる。

その恋雪は・・・
頬を薄っすらと赤らめて、
モジモジ照れている。

その時俺は思った―—————
罪人の俺の未来なんて・・・
今までうまく想像できなかった―——————。
ましてや、
誰かがそんな自分を好いてくれる未来なんて・・・。

もしかしたらこんな俺でも・・・
真っ当な生き方ができるのか?

こんな〝淡い期待〟が俺の中で大きく膨らんでいた。

そう―————
この時の俺は——————
この2人を命に代えても守りたいと思った―——————。

 

〝毒殺される〟など夢にも思わなかった―————————。

 

 

それは親父の墓参りに行ってた時だった。
日が暮れる前には道場に戻ったのだが・・・

道場の前に人だかりを認めた。
俺は嫌な予感に鳥肌が立っていた。

「誰かが井戸に毒を入れた・・・・!!」
近隣の人々が狛治に訴える。
「慶蔵さんやお前とは
直接やり合っても勝てないもんだから・・・!
あいつら酷い真似を・・・!!」

「恋雪ちゃんまで・・・あんまりだ・・・」

俺は大事な人間が危機に見舞われている時に
いつも傍にいない。

あんなに約束したのに―———————。

狛治の心は更に記憶の中へと溶け込んでいくのであった———————————。

 

 

なんと! いきなりの嬉しい縁談話!!
天にも昇るサプライズとはまさにこの事だろう!

狛治の〝かけがえのない想〟は、
恋雪には十分に・・・
いや、それ以上に
しっかりと確実に伝わっていたのだ!

しかも恋雪の心の中に「恋」という〝種〟まで撒いていた!
その種がじっくりと強く育って
美しく可憐な花々を大きく咲かせたのだ!!

やったね!!  おめでとう狛治!!

―——―————という間もなく「悲劇」が突然訪れる。

この落差があまりにも激し過ぎて・・・
もう読者の胸は破壊されかねない・・・

ホントにこれは辛すぎて体に悪い。

「作者よ、もういい加減に狛治を許してもらえないだろうか!」

全国のファンがそう強く願っている筈だ・・・・・・!!

 

 

花火の誓い

ドン    ドン    ドドン・・・・

夏の夜空に————————
鮮やかな〝光の花々〟が咲き乱れる。

「本当に俺でいいんですか?」
〝花火〟が彩る温かい空気の中を・・・
ゆっくりと歩く狛治が恋雪に尋ねる。

「子供の頃・・・
花火を見に行く話をしたの覚えてますか?」
恋雪が口を開く。

「えっ? いや・・・ええと・・・」戸惑う狛治。

「狛治さんは・・・
今年花火を見れなかったとしても・・・
来年・・・再来年・・・
見に行けばいいって言ってくれましたよね。」

恋雪は続ける。

「私は—————
来年も再来年も生きている自分の姿が・・・
想像できませんでした。

父もどこかで諦めているのがわかっていました。

だけど狛治さんには・・・
狛治さんだけには—————
〝私の未来〟が見えていたんです!

まるで当たり前のことのように
来年・再来年の話をしてくれたんです。

あの時は本当に嬉しかった・・・!」

(恋雪は狛治の手を握りしめる。)

「私は狛治さんがいいんです。」

 

「私と夫婦になってくれますか?」

 

狛治はギュッと両手を握り返す。

 

「はい。 俺は誰よりも強くなって・・・
これからも一生あなたを守ります・・・守り続けます。」

 

無数の〝花火の笑顔〟が
この若くて純粋無垢な二人を
心から祝福してくれているのであった—————————。

 

 

なんて儚くも美しい場面だろう・・・。
美しい花火に包まれた狛治と恋雪。
2人は結ばれるべく結ばれて・・・
お互いの「想い」を確かめ合う。

この物語において―——————
こんなに素敵な恋人たちのシーンは
かつてなかったように思う。

だから・・・
この後に訪れる悲劇が・・・
余計にいっそう際立ってしまうのだ・・・

うう・・・あまりにも哀し過ぎる・・・・・
ホントに作者は意地悪なのである・・・・・。

 

 

復讐と邂逅と・・・

その惨殺事件の詳細は——————
奉行所に記録が残されている。

〝素流道場〟の父娘が毒殺された後、
生き残りである門下生の一人が・・・
隣接する剣術道場を襲撃し、六十七名を殺害したとある。

その者達の死因は・・・
素手による頭部破壊と内臓破壊。

殆どの遺体は潰れて原型がなくなっており・・・・
脳や目玉、顎、手足や内臓が飛び散る、
その場はまさに地獄絵図と化していたそうだ。

辛うじて生存していた女中も正気を失っていた。

このあまりにも荒唐無稽の内容に―—————
この記録は三十年程して〝作り話〟ということで
廃棄されたのであった—————————。

 

その後、身体中鮮血に塗れた狛治は一人彷徨い歩いていた。
とある橋の上・・・
前から来る一人の男・・・

「鬼が出たとの大騒ぎで、態々出向いてきてみれば―————。」

その男は薄く微笑んでいる。
「ただの人間とはな。何ともつまらぬ。」

―—————その男こそ邪悪の権化〝鬼舞辻無惨〟であった!

「どけ、殺す・・・ぞ。」
狛治が拳を振り上げる!

 

ゴ シ ャ ッ !

 

刹那―—————
無惨の手刀が狛治の頭を貫いていた!!

「十二体程の強い〝鬼〟を造ろうと思っているんだ。」
無惨は静かに語りかける。
「お前は与えられるこの血に耐えられるかな?」

「・・・ど・・・う・・・・」狛治の口から言葉が漏れる・・・
「もう・・・どうでもいい・・・。」

こうして———————
鬼になって記憶を失くした俺は————————
また「強さ」を求めた。

守りたいものは何一つ残ってはいないというのに・・・・
こんな世界で生きていたかった訳でもないくせに・・・

百年以上無意味な殺戮を繰り返してきた・・・・。

なんともまあ・・・
惨めで
滑稽で
つまらない話だ。

もう目が開かない恋雪を抱きしめ
涙に暮れる狛治の〝哀しさ〟だけが————————

そこに在るのだった―———————————。

 

 

うう・・・
ここで・・・
このタイミングで・・・
〝鬼舞辻無惨〟の登場か・・・・。

「生きる意味」を失くし彷徨う狛治を、
その場のほんの〝気まぐれ〟で、鬼にしたのだ。

そしてここで新たな事実が判明する。
狛治は鬼になってから
この大切な〝記憶〟を失くしていたのだ!!

とすると、
もし・・・恋雪や慶蔵の記憶が残っていたとしたら・・・
狛治はここまで殺戮を繰り返していただろうか?

いや、もしかすると・・・
この哀しい記憶を消し去るために
もっと苛烈に殺戮をしていたかも・・・と想像するだけで、
胸が締め付けられる思いでいっぱいだ。

 

 

鬼滅の刃155話の感想

今週の「鬼滅の刃」は・・・
全て猗窩座である〝狛治〟の物語である。

それが猗窩座本人の独白として語られる。

この社会の「不条理」と「無常」と「残酷さ」を通して—————————

狛治の・・・
「小さな幸福感」
「恋愛感」
「喪失感」
「無力感」
そして
「諦観と絶望と自暴自棄」・・・・。

これらすべての感情が一気に描かれるのである。

これだけの体験をして心が揺さぶられてしまうと・・・
もう麻痺して何も感じなくなってもおかしくはない・・・
心が死んでもおかしくな状況なのだ。

そう・・・だから・・・
狛治は・・・
「鬼」になることで・・・
記憶をなくすことで————————

自我を・・・
「生命」を・・・
自分の存在自体を・・・
辛うじて守ろうとしたのかもしれない。

何もできなかった「この世界」から逃避するために・・・・・。

そんな狛治の〝想い〟を
しっかりと噛みしめて———————今回の記事を終わろうと思う。

それでも私達は——————————
前を向いて「生きていく」しかできないのだから!!

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