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鬼滅の刃【ネタバレ】120話「悪口合戦」感想!

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鬼滅の刃【ネタバレ】120話

鬼殺隊・霞柱、時透無一郎は上弦の伍の鬼、玉壺を前にして喋り続ける。
それは、いつの間にかお互いを挑発し中傷する悪口合戦の様相を呈し始める。

安い挑発には乗らず、あくまで冷静な玉壺であったが、無一郎に「壺の形」の批判をされた瞬間に大激怒する。

玉壺は、避けようのない激しい広範囲の攻撃を繰り出し、一気に片を付けようとするが、無一郎はそれをいとも簡単に撃破する。
だが玉壺はその斬撃で発生する猛毒ガスで、無一郎が死ぬのは間違いないと確信していた。

しかし、少年剣士は、その猛毒ガスをも必殺の太刀で弾きとばす。そして返す刀で一気に玉壺の頸を刎ねる。やっと鬼の頸を切断出来た!と思った瞬間、玉壺は脱皮し、木の上に逃げていく。

玉壺は木の上で変化し、真の姿を見せるが、それに何の反応も示さない無一郎にさらに神経を逆なでされ、さらに強力な攻撃を繰り出すのであった。

「どんな凄い攻撃も当たらなければ意味ないでしょう。」
無一郎はそれを簡単にかわし、木の上で無邪気に不敵に微笑むのであった。

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1. 中傷合戦

「別に舐めているわけじゃないよ。事実を言っているだけで。」
玉壺を前に、無一郎は喋り続ける。
「どうせ君は死ぬんだし、俺の調子も凄くいい。」

それが舐めている事なのだと嘯く玉壺に無一郎の毒舌が飛ぶ。
「君には尊敬できる所が一つも無いし、見た目も喋り方もとにかく気色悪い。」

「お前にはこの美しさが理解できない。便所虫に字が読めないのと同じ。」
鬼は壺の中で彼の言葉を冷静に迎え撃つ。
「君の方が便所に住んでいそうだけど。」無一郎が返す。

「黙れ、便所虫、お前の攻撃は私の頸には届かない。」と、玉壺も負けてはいない。
「安い挑発だのう。この程度で私が取り乱すとでも?」

「う――ん、う――ん。」顎に手を当て、突然思案顔になる無一郎。

「何だ?」鬼が問う。

「なんかその壺、歪んでない?左右対称に見えない。下手くそだなあ。」

ブチ、ブチ、ブチィ。
「それは貴様の目玉が腐ってるからだろうがアアアアア!!!」
玉壺は顔中の血管を切らし、唾液をまき散らし、とうとう大激怒する。
「私の壺のどこが歪んでいるんだアアア!!!」激しく叫び続け―――、

血気術   一万滑空粘魚!!

玉壺は複数の壺から、夥しい数の〝牙がある獰猛な魚〟を解き放つのであった。

のっけからの貶し合いが続く中、冷静だった玉壺がいきなり大激怒する。
「壺、歪んでない?」「下手くそだなあ。」無一郎のこの言葉が玉壺の地雷を踏む。

自称芸術家の玉壺にとっては、それは決して言ってはならないこと。禁断のキイ・ワードだったのだ!

それだけ自分の作品に「プライド」と「尊厳」が込められているという事でもあり、それを踏みにじられたのだからプッツンしても仕方はなかろう。

逆にそこまで全身全霊で打ち込めるものや生きがいがあるなんて……なんて、羨ましい!と、思った読者も決して少なくはなかろう。

2. 魚と毒ガス

「一万匹の魚がお前を骨まで喰い尽す!!」
玉壺の壺から生まれ出た〝牙魚の群れ〟が激しく獰猛に渦巻きながら無一郎に襲来する。

フウウウウウゥゥゥゥ。霞柱の「息吹」がコダマする。

霞の呼吸・陸ノ型    月の霞消(かしょう)

無一郎が霞を纏って中を舞う。宙返りしながらの剣風と斬撃で魚を一刀両断する。

ぜ、全部斬りおった。想定外だが問題はない。
鬼は驚きながらも冷静に状況を分析する。

日輪刀で斬られた粘魚が撒き散らす体液は毒だ。
しかも経皮毒……皮膚からも吸収される。浴びれば終わりだ……。

霞の呼吸・参ノ型    霞散の飛沫(かさんのしぶき)

瞬時に無一郎の太刀の回転で、大きな風が沸き起こり粘魚を切り裂く竜巻となる。

何イイイ!! 回転で全てが弾き飛ばされた!!
と、同時に返す刀で一気に玉壺の頸を無一郎の太刀が切り裂くのであった。

でたあぁ! 玉壺の動物系の血気術! 今回は魚だぁ!
見た目は「牙が生えた魚」で、今までの中では一番気持ち悪くないのだが……何と言っても魚の数が多すぎて……その群れの全体像が変に気持ち悪い。

今回は質より量という事。多分さすがの玉壺も、これだけの夥しい数の魚の一つ一つには、アート的な装飾を施すのは無理だったのであろう。

う、いけない。こんな言葉が玉壺の耳に入れば―――大激怒されてしまう。
という事で、この話題はここで切り上げよう。

でもって、すごいのは玉壺の激しい攻撃を悉く退けていく時透無一の超絶の強さである。
やはり柱ってこんなにも強いのだ!と、改めて認識させられる。

炭次郎が傷付きながら闘うのに対し、無一郎は涼しい顔で楽々と闘っている印象を受けてしまう。これが柱の力なのか。それともこれは、まだほんの序章に過ぎないのか…
そんな彼の太刀が遂に玉壺の頸を捉える! つぎへと進もう!

3. 玉壺、完全体

無一郎の太刀先が玉壺の頸を遂に切り裂く。

ベロン。 切断したと思ったものは、脱皮した玉壺の外皮だった。
「面倒くさいな。避けて木の上に逃げるのを止めてくれないかな。」無一郎が不満気に呟く。

「お前には真の姿を見せてやる。」玉壺は喋り続ける。  「はい、はい。」と無一郎。
「この姿を見せるのはお前で3人目だ。」        「結構いるね。」(チクリと)
「私が本気を出した時、生きていられた者はいない。」  「すごいねー。」(いじる)

ミキ、ミキ。 
玉壺は無一郎の「いちいち癇に障る突っ込み」を感じながらも体が変化していく。
「口を閉じていろ、馬鹿餓鬼が!!」 鬼の前口上は続く。

「この透き通るような鱗は金剛石世よりも硬い。」
キラ、キラ、キラ。光の反射で体表が輝いている。

「私が壺の中で練り上げたこの完全なる美しい姿に平伏すがいい。」

そこには体中が鱗で包まれ、水掻きを持つ逞しい2本の腕を持ったアスリートの如き屈強な姿の玉壺が不敵な笑みを浮かべて枝の上に巻き付いていた。

玉壺、脱皮って! なんだこの気持ち悪さは。せっかく無一郎が頸を捉えたのに、こんな逃げ方があるなんて超予想外。逃げ方まで…こんなに嫌悪感を与える鬼も珍しい。

そして、とうとう玉壺の〝真の姿〟が私達読者の前にもお披露目される。
完全体というと、「ドラゴンボール」のフリーザやセルのイメージが強いのだが、御多分に漏れず、かなり強烈な姿へと変化しているのだが……やっぱりキモイ。

まず、全身鱗が気持ち悪い。水掻きを持つ両腕もムキムキの体も、変な長髪、ヘアスタイルも、すべてが違和感とアンバランスで気持ち悪いのである。

だが、そんな気持ち悪さの中にも強さと、凄みを感じさせてくれるのだから、作者の並々ならぬ力量を感じさせる見事なデザインでもあり、たいしたものである。

あと、笑えたのが玉壺に対しての無一郎の茶々の入れ方の絶妙さ!上方漫才を見ているようで軽妙で小気味良い。駄々っ子の様な玉壺をあしらう、大人な無一郎に自然と笑みが零れ落ちる。なんか久々に「鬼滅の刃」で笑った気がする。

4. 嗤う無一郎

玉壺は自慢げに自分の姿を少年剣士に見せるのだが、肝心の無一郎はボーっと無表情で、何のリアクションも示さない。

ボーッ。 じーっ。  (真顔の少年………。)

「何とか言ったらどうなんだ、この木偶の坊が!!!」
拍子抜けした玉壺が喚き散らす。
「ホントに人の神経を逆撫でする餓鬼だな!!!」

「いや、だって黙ってろって言われたし…、それに吃驚もしなかった…」

「し…」無一郎が最後の言葉をいい終わらないうちに、玉壺の拳が飛んでくる。

ドドドドドド 拳が地面に悉く激突する。
ブショアアア…、  ビチビチビチ。 拳が触れた場所から無数の魚の群れが生まれる。

その攻撃と同時に、無一郎は木の上の枝にちょこんと腰かけていた。

「木の上に逃げるなと己が言わなかったか?」玉壺が突っ込む。
「臭かったからさ、鼻が曲がりそうだよ」
無一郎は、服についた魚を払いながら平然と言い放つ。

ふと下を見ると、森の奥に、無一郎に蹴り飛ばされて、鬼の攻撃から強制避難させられた刀鍛冶師の鋼鐵塚と鉄穴森の姿が確認できる。

「どうだ。私の威力は。拳で触れたものは全て鮮魚となる。」
鬼は相変わらず自慢を繰り返し、誇らしげに自分の手を見つめる。
「震えているな、怖ろしいか? さっきの攻撃も本気ではない。」

「どんなに凄い攻撃も当たらなければ意味ないでしょう。」
それに答えた時透無一郎は不気味に満面に笑みを浮かべるのであった。

やっぱり無一郎の無表情が可愛すぎて、つい笑みが零れてしまう。
ホントに子供なんだな~! と、こういう時に実感する。「あどけなさが残る表情」と「強さ」とのギャップに、さらに女性ファンが増えるに違いない。

森の奥に倒れている刀鍛冶師たちも、どこか滑稽な雰囲気を醸し出しており、その場の空気を和ませるのに一役買っている。

それにしても触れたものが全て魚になる血気術って、無一郎じゃないけど、魚臭さが誌面から薄っすらと滲み出すようで、思わず顔を背けたくなる気がするのは私だけではないはず!やっぱり最初から最後まで気持ちが悪い玉壺なのだ!

鬼滅の刃120話感想と121話の考察

今週を一言でまとめると、「玉壺いじりコメディー」に尽きる。
冒頭から最後のコマまで、ノンストップで時透君が鬼をチクチクとディスりまくる展開は、全てを突き抜けて爽快感を生み出す事に成功している。

しかし時透君って……こんなに喋りまくるんだ。前にも書いたように、これは漫才の域にまで達している! (玉壺とのコンビでM-1に出場して欲しいくらいだ)

それにしても、こんなにコメディー色の強い「鬼滅の刃」を読む事ができるなんて!
違う意味で感無量で、妙な満足感に浸れる今週号である。

来週こそ……、来週こそ玉壺との決着がつくと思うので、もう「お笑い」の要素は無くなるとは思うのだが、その分、強い希望が生まれて、新たな一歩を踏み出し、ほんの少しだけでも鬼舞辻無惨へと近づいていけるはずである。

普段決して笑わない時透無一郎のあの笑顔はそういう「未来を見据えた笑顔」だったのでは……と、想像しても、決して考え過ぎではないだろう。
さあ、来週も時透君に負けない様に、我々読者も未来へ向けて、希望へ向けて笑い続けて行こうではありませんか!   ワハハハハハと!

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