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アンドリュー【約束ネバ】知られざる過去…

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「約束のネバーランド」で、エマたちの敵となるのは「鬼」と呼ばれる異形の者たちであるが、真の敵は実は人間の中にいる。

それはエマの協力者であるミネルヴァさんの実の弟でありながら、彼を裏切って亡き者としたピーター・ラートリーである。

ピーターは、鬼達と取り交わした〝約束〟と、「人間」と「鬼」の2つの世界の均衡を守るために、逃亡したエマ達を始末しようと執拗に追い続けるのだ。

そのピーターの右腕であり、「農園から逃亡したエマたち」を追い詰める隠密特殊部隊の隊長が〝アンドリュー〟である。

今回はこのアンドリューにスポットを当てて、考察していこうと思う。

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アンドリューの姿

物語の中でのアンドリューの登場場面はたった3か所しかなく、その中でも「彼の顔」がはっきりと正面から確認できるのはたったの4コマだけである。

最初の登場は、アンドリューが隠密特殊部隊を率いて、エマ達が潜んでいると思われるシェルターに踏み込むがそこは「もぬけの殻」で、その状況を一人静かに分析するシーン。

2つ目は、そこがミネルヴァさんによって用意された〝ダミー〟のシェルターであることをアンドリューは看過し、それをピーターに逐一報告する。そしてピーターから新たな「食用児と関係者すべての抹殺指令」を受け、その場で「はっ。」と畏まる場面。       
それぞれ第98話より

もう一つの登場シーンは、小さすぎてエマと一緒に脱出できずに後に残ったフィルのもとに、いきなり〝お客さん〟として現れる場面。
「君と話がしたい。」とアンドリューはフィルの耳元で囁くのであった。                      
第100話より

アンドリューの隠された素顔

アンドリューの初登場時の第一印象は、イケメンで知的でエリート。特殊部隊を支える頼りがいがありそうな極めて有能なリーダーといったところだろう。

ピーターの命令でエマ達を追っているのだが、知的な彼だから、いずれエマ達の事をちゃんと理解し、密かに力を貸してくれたり、逃がしてくれたりと、案外良い意味でエマの味方になってくれるのでは?と希望的観測を抱いたりもしたのだが———

その期待は一気に裏切られてしまう。
その後の場面や展開で、彼の第一印象はガラリと音を立てて崩れ去ってしまうのである。

では、この3つのシーンをもう一度しっかりと見直して、改めてアンドリューの〝隠された素顔〟を考察していくことにしよう。

まず、どのシーンにも共通してみられるのは———
彼が太ももを、人差し指でせわしなくトントンとタップする仕草である。

一見、美男子で知的でスマート。紳士的な風貌のアンドリューなのだが、
この異常な仕草から、かなりの〝神経質な性格〟であることが伺い知れよう。

そして、最も注意したいのが彼の顔のアップ。特に〝目〟の表情である。
そこには異様なまでの眼光の鋭さと、蛇のような残忍さが明らかに垣間見える。
この眼は正に今で言う〝サイコパスの目〟そのものではないか!

こんな目で睨みつけられようモノなら、大人でも背筋に寒気を感じてしまうであろう。
ましてや、幼い5歳児のフィルに至っては戦慄を覚えたに違いない。

このように、ほんの僅かしかない登場シーンだけでもアンドリューの性格や人間性などがはっきりと推測できるくらい強烈なキャラクターであることは間違いないのである。

考察:アンドリュー物語

この世に一人の少年が生をうける。
彼の名は〝アンドリュー〟。彼は父や母の顔を知らない。
彼は生まれてすぐに、心無い両親によって捨てられ、孤児院に引き取られたのだ。

彼には幼い頃から天性の知的能力と身体能力があり、物事をよく理解し、スポーツも万能で周りからは「神童」と呼ばれていた。

だが、彼には誰も知らないもう一つの顔があった。
10歳の頃、庭に迷い込んだ野良犬を追い払おうとして誤って殺してしまったのだ。
しかしその時、アンドリューの口元には大きな笑みが広がっていた……!

彼は犬を殺したことにはっきと喜びを感じたのだ‼
そしてアンドリューはあることにハッと思い至った……!

それは3歳ぐらいの時、虫やカエルなどの生き物を踏みつけたり、手で叩いて潰した時に
清々しく爽やかな心地を感じたり、6歳の時などはハムスターを握り締め過ぎて殺してしまった際は、何とも言いようがない妙な「幸福感」に包まれた事を思い出したのだ。

当時は幼過ぎてその感覚の正体がなんであるかが全く分からず、心の奥底に眠らせてしまってあったのだが———今、彼はその正体がはっきりと分かったのだ!

「自分は生命を殺めることで快感を感じる体質なのだ……」と。

それからのアンドリューはさらに勉学とスポーツの鍛錬に磨きをかけて
素晴らしい成績や成果を挙げ、〝特殊防衛大学〟にトップで入学を果たす。

そこは学業・スポーツの成績が優秀なエリートだけが入ることを許された
〝特殊戦闘部隊〟を育て上げる、特別なエリート大学である。

ここを上位の成績で卒業すると、自動的に部隊のトップとなり、ゆくゆくは様々な極秘任務に携われるという将来が約束されていた。

なぜ、アンドリューがこの大学に進学したのか、ここまでくればもうみなさんも
理解されたであろう。

そう、彼はこの大学を卒業しさえすれば、特殊部隊に入ることができ、「任務」という大義名分のもと誰にも止められることなく、公然と人殺しができるからなのだ!

そしてアンドリューは予定通りに大学をトップで卒業し、特殊部隊の中でもさらに
重要な任務を扱う、「隠密特殊部隊」のリーダーの座についたのであった。

ここで、運命の車輪はもう一回りする。

政府の重要なポストを担うラートリー家からアンドリューに声が掛かったのだ。
どこか第六感がピンときたアンドリューはすぐに面接に向かった。

そこで彼を待っていたのは、ピーター・ラートリーであった。
ピーターがラートリー家に関する全ての人事を一任されていたのだ。

アンドリューは、ピーターを一目見た瞬間に稲妻が走る感覚にとらわれる。
(この方は、自分と同じ人種だ……いや、私以上の人間だ!)

ピーターの方も同じことを感じたらしい。
「アンドリュー君、ラートリー家だけのために働いてみる気はないかね?」
すぐにアンドリューに問いかけてきた。

「はっ! 最初からそのつもり伺いました。」
(私はこのお方に一生ついていく。一生忠誠を誓う!)
ピーターの圧倒的なカリスマ性に、アンドリューは一瞬で虜となってしまったのだ。

「よろしい。では早速ひと働きしてもらおう。」
ピーターは微笑みながら不敵に言い放つのであった————。

その後アンドリューはピーター直属の隠密特殊部隊のリーダーとなり、
数々の任務(殺し)を請け負っていくのである。

そして現在(いま)———アンドリューはエマ達を執拗に追い詰めようとしていた。

これが「アンドリューの過去の物語」である。 

終わりに

今回はアンドリューの目のサイコパスさだけで、想像の翼を広げて物語を
作ってみたのだが、このわずかな登場シーンだけでもこの存在感。

作者がこんなすごいキャラを、これだけで終わらせるはずはない!
かならず近い将来エマ達の障害として、しっかりと物語に絡んでくることは
間違いないであろう。

そして、そのサイコパスさを発揮し、エマを苦しめていくに違いない。
これはエマにとっては良くない事で、読者としてもエマが苦しむのは不本意なのだが…
アンドリューの再登場を予言しながら、今回の考察を締め括りたいと思う。

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