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【約ネバ考察】エマが視た幻影の中の竜と小鬼の正体は!?

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エマがクヴィティダラの中で視た幻影。その中に現れた空を飛ぶ巨大な竜と小鬼。

エマの直感によると、その小鬼こそがエマ達食用児の運命を握る鬼達の〝中心的な存在〟であるという。

(この小鬼と思しきものの名前は、作中では複雑怪奇な鬼の文字で表されているため———我々人間には判別が出来ないので、
ここでは便宜上〝〇✕△〟という記号で表すことにする。)

今回はこのエマの幻影に現れた竜と小鬼の正体について考察していきたいと思う。

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[〇✕△の影]

この〝〇✕△〟が初めて物語に登場したのは、鬼達の会合での会話の中である。

「そうか、優良品が出せるか。」会合のリーダーが厳かに呟く。

「それは〇✕△もさぞお喜びになろう。」「ぬかるなよ〇✕△の御膳は特別なのだ。」

—————— そして最後はこういう言葉で締めくくられる。「さあ、〇✕△に祈りを。」
                                         第7話(単行本1巻)より

その次に〇✕△の名前が出てきたのは孤児院にママの助手として新たにやって来たクローネの口からであった。

エマとノーマンを自室に呼び寄せ、自分と組もうという話を持ち掛けた時のこと、

「あなたたち、〇✕△って知ってる?」とクローネは不気味な笑顔で語りかけてくるのであった。
                                         第21話(単行本3巻)より

エマ達が孤児院から脱出した後、森の中でソンジュとムジカに出会った時、この2人の鬼はそっと会話を交わす。

「鬼と人間の約束を破るなら〇✕△を敵に回すことになる。」とムジカ。

「〇✕△は疾うに彼等の敵だ。」とソンジュは答えるのである。 
                                         第48話(単行本6巻)より

〝ゴールディ・ポンド〟から全員でシェルターに移動した際に、エマ達は「ミネルヴァさんのペン」から全ての情報を入手するのだが、その中に———————

「〇✕△は全ての鬼の頂点に立つ存在で、七つの壁を越えた先にいる。
      この〇✕△と約束を結び直せば、鬼いない世界へと安全に逃げられる。」と書かれていたのである。

                                                第97話より

そして、クヴィティダラの探索時、エマは「〇✕△と竜の幻影」を視る。   第101話より

エマは訪れた鬼の寺院の中で祀られている〝〇✕△に似ているミイラらしきもの〟を目撃するのである。
                                                 第103話より

[小鬼の姿]

それでは今までの書き記された項目から、できうる限りの考察を行っていこう。 

小鬼こと〝〇✕△〟は全ての鬼の頂点に立ち、上物の貢物を捧げられる至高の存在である。

それは、全ての鬼達から敬われ崇拝されている事や、彼が鬼を代表して、人間との「約束」を取り交わしたこと、鬼の「古い寺院」に〝〇✕△に酷似したミイラ〟が祀られている事実からも確かであろう。

我々人間からすると、例えるなら「仏陀」や「キリスト」のような神や仏様に近い存在ではないだろうか。

いつも小鬼の横に佇む〝巨大な竜〟は、その小鬼を育てた———いわゆる「育ての親」的な存在であり、常に彼と存在を共にし、生涯を掛けて彼を守ってくれる〝〇✕△〟にとっては親であり、親友であり、同志である、全てを超越したかけがえのない存在だったに違いない。

そして〝クヴィティダラ〟とは、その場所自体が「一種の記憶の保存装置」であり、エマがそこで視た幻影は小鬼がそこに保存した彼に関する記憶のイメージ映像であったのだ。

そしてれを始動させる「鍵」が、ムジカからもらった「竜の目のアクセサリー」だったのである。

[考察:小鬼…心の旅]

彼が覚えているのは、目が覚めた時、そこは荒涼とした大地が広がる乾いた世界であるという事だけであった。

そして彼の横には、優しい目をした〝巨大な竜〟がまるで我が子を見守るように佇んでいた。

——————————————これが、彼にとって初めて自覚した記憶である。

彼がいつ生まれ、なぜここにいるのかは全く分からない————————。

気が付いた時には、もうそこに居たのだ。

言葉は自然に理解でき、すらすらと口から零れ落ちた。

「竜」とも自然な意志の疎通ができ、いつも遊び相手になってくれていた。

「竜」は彼の育ての親で、乳母で、友達で、兄で、心の拠り所であった。

何年も、何十年も彼は「竜」とだけの生活を過ごした。

が、ある日、「竜」が自分の背に乗れと言うので、彼は導かれるままに竜の背中へと飛び乗った——————。

と⁉ 「竜」は猛スピードで大空高く飛翔し、彼を今まで見たことがない世界へと誘って行く。

空に浮かぶ雲と戯れ、空の「青」に染まりながら、彼は束の間の冒険を楽しんだ。

そして上空からは、今まで見たことがない様々なものが彼の目に飛び込んで来るのだった。

突然、「竜」はある村に降り立った。

彼は恐る恐る地面に足を付ける。

すると、遠くからひとつの集団が警戒しながら様子を伺っている。

彼と同じ・・・でも少しどこかが違う、それは「鬼」と呼ばれる者達であった。

彼は近寄ってきた鬼達を見た途端—————―—

彼等が何を考え、何を思い、何をしたいのかを、全てを瞬時に察知することが出来た。

そのことに他の鬼達は驚愕し、彼の少し違う風貌も相まって、最初こそ奇異に感じて避けていた。

しかしそれが「尊敬」と「崇拝」、「憧れ」と「希望」の象徴へと変化しいくのにそう時間はかからなかった。

彼はすべての鬼の相談相手となり、的確な助言をし、竜と共にいろんな公共工事を行い、村を豊かにしていったのだ。

彼はいつしか村の鬼達から尊敬と崇拝の意味を込めて〝〇✕△〟と呼ばれるようになる。

彼を中心とした「幸せを祈り平和を愛する」グループを、村中の鬼みんなが作り上げていく。

それはいつしか巨大な宗教へと様変わりし、

「鬼の世界」すべてに〝〇✕△〟は、幸せと希望の使者として知られていくのであった。

そう、小鬼で〝〇✕△〟と呼ばれる優しさにあふれた彼は「鬼の世界の神」となったのでる。

竜に乗って天から降臨し、全てを見抜く力を持った「幸せ」と「希望」の象徴である〝偉大な神〟へと。

[終わりに]

さて、以上が小鬼こと〝〇✕△〟が、「鬼の世界」で奉られる「神」となった経緯である。

今回もかなり身勝手に、超わがままに「物語」を創造させてもらったのだが、

この物語の本質は―——————鬼であれ人であれ、生ある者は全て「幸せにならなくてはいけない」ということである。

現在の鬼の世界は歪に変わり果てているといわれている。

小鬼の「全てを幸せにする」という願いも、ねじ曲がった方向に突き進んでいってしまっているのかもしれない。

そして、それを破壊するのが、我らがエマ達に間違いない!

彼女が「強い意志」と「ブレない希望」で七つの壁に行き、〝〇✕△〟と会い、

新たな「約束」を結び直してくれるに違いない事を心から願って今回の考察を終えたいと思う。  

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